こんにちは。
今回は前回の「【Mac関連ログ】OS Xのクリーンインストールとか、SSD換装とか、MagicTrackpad2とか。」の続編を書いてみます。
MacBookのバッテリー交換をしてみる。(※Late2008)
前回、骨董品の 愛着のある我がMacBook Late2008をリカバリがてらHDDをSSDに換装してみたわけですが、実は随分前からバッテリーもヘタっており電源未装着だと一時間保つかどうか、と言った有様でした。
バッテリーステータスも「/!\ 今すぐ交換」の状態です。
実は4年ほど前に一度バッテリーは交換しているのですが、また消耗してしまっているようです。しばらく前から交換を検討していたものの「まぁ、いっか。」と惰性でそのまま使用していたのですが、いい機会だと思いバッテリーを購入してみました。
Amazonで検索してみると、ずいぶん古い機種にも関わらず未だに結構な数及び種類の在庫があるようです。
迷った挙句お手頃なこちらを購入してみました。
交換自体は滞りなく完了。
が、問題はその後。
バッテリーのステータスが「/!\ 今すぐ交換」のままです。
交換したのにバッテリーステータスが変わらない!そんなときは…
しばらく待ってみても、再起動をかけてみても、バッテリーステータスは変化せず。
よもやロジックボード側の障害か・・・!?ちょっと焦りながら色々調べてみると「MSCリセットしてみたら?」という情報が。
そういえばそうでした。MacのSMC(システム管理コントローラー)はバッテリーに関する情報も保持しています。
一縷の望みに賭けSMCリセットを実行。
Mac の SMC (システム管理コントローラ) をリセットする – Apple サポート
するとどうでしょう。
バッテリーのエラーステータスが消えたではありませんか。
おそらく以前のエラー情報が交換後に更新されず残ってしまっていたのでしょう。交換後ひと月程様子を見ていますが、エラー表示に戻ったりはしていないようです。
SMCとNVRAM
今回リセットを行った「MSC(システム管理コントローラー)」で管理している情報は
- 電源ボタンを押したときの反応
- ポータブル Mac のディスプレイの蓋を開いたり閉じたりしたときの応答
- バッテリー管理
- 熱管理
- SMS (緊急モーションセンサー)
- 環境光センサー機能
- キーボードのバックライト機能
- ステータスランプ (SIL) 管理
- バッテリー残量のインジケータランプ
- 特定の iMac のディスプレイに対して (内蔵ではなく) 外部のビデオソースを選択
とのこと。
リセットすることで何か悪影響や再設定が必要なものがあるのか気になりましたが、
バッテリー搭載機種でのリセット方法が
1.Mac をシステム終了します。
2.Mac から MagSafe 電源アダプタを取り外します。
3.バッテリーを取り外します。(MacBook のバッテリーの取り外し方についてはこちらの記事、MacBook Pro のバッテリーの取り外し方についてはこちらの記事を参照してください)。
4.電源ボタンを 5 秒間長押しします。
5.バッテリーと MagSafe 電源アダプタを取り付け直します。
6.電源ボタンを押して Mac の電源を入れます。
となっています。
これ、簡易放電と同じ手順ですね。
つまり場合によってはバッテリーの完全放電など、通常使用でも起き得る状態ということですね。
また、上記ページに
Intel 搭載 Mac の NVRAM または PRAM の内容がリセットされたり、変更されたりすることはありません。
と言った記載があることや、MacのNVRAMをリセットする方法の
NVRAM には、次のような情報が記憶されます。
のような「記憶する」と言った記載がMSCについてはあえてされていないことなどから、ユーザー環境に対し手間がかかるような影響はないのではないかと思われます。
AppleさんがEFIやSMCとかに対しあまり詳細を公開していないようで明言ができずすみません。
逆にそれでも治らなくてNVRAMのリセットをしなければいけない場合は
- スピーカーの音量
- 画面解像度
- 選択されている起動ディスク
- 最近起きたカーネルパニックの情報 (存在する場合)
あたりはリセットされてしまう(場合によっては再設定が必要)ようです。
旧型の Mac コンピュータでは、類似の情報をパラメータ RAM (PRAM) に記憶しています。
そういえば昔のMacではPRAMなんて言ってましたね。懐かしい。
最後に
MSCリセット、NVRAMリセットともにOSやアプリケーションと比較し低いレイヤーの情報のリセット作業になります。
こういった場合も含め、普段行わないような特殊な作業をする前には、万が一何かトラブルが起きても困らないよう、PCの中の大事なデータはバックアップをしましょう。