
こんにちは。
今回はWindows10アップグレードについてお話をしたいと思います。
・・・。
すみません、今回「も」です。
【以前の記事】
やっぱりトラブルが多かった! Windows10アップグレードによる不具合の傾向と対策
【Windows10】アップデートが終わってもまだアップデートは完了してない??
2回も書いたし、Windows10についてはもういいかな、と思っておりました。
が、ここ数ヶ月、もっと言うとここひと月ほどでまた急激にお問い合せが増えております。
もう、こんな状況なので注意喚起、周知の意味で再度記事にします。
2016年7月29日までの無料アップグレード期限が近づき、ユーザーも、そしてMicrosoftも焦っているようで。
それに伴いお問合せの内容も数ヶ月前と微妙に変化しており・・・。
※今回も、主に「パソコンにあまり詳しくない方」に向けたお話です。そのため、「乱暴な例え」や「大雑把な表現」を多用します。
語弊や厳密でない表現を含みますがご容赦下さい。IT関係に詳しい方々については当たり前なお話になってしましますが、周囲への啓発も兼ねた再認識として見て頂けると幸いです。
【!】あなたのパソコン、Windows10にすると動かなくなるかもしれません
目立つように結論だけ先に書いておきます。
Windows10への無料アップグレードの画面が出たけどもなんのこっちゃよく分からないそこのあなた。
一先ずアップグレード予約を取り消して(※取り消しの仕方は後述します)、
パソコンのメーカーのホームページで「そのパソコンがWindows10にしてもちゃんと動くパソコンか確認」して下さい。
パソコン本体の対応が問題なくても、自分で後から追加したソフトのうち、「使えなくなると困るソフトが有るなら、そのソフトがWindows10でちゃんと動くか確認」をして下さい。
どちらか一方でも非対応であった場合は、すぐに予約を取り消して下さい。パソコンが正常に動かなくなる可能性があります。
「なんで?」って方はこちらの記事を御覧ください。
やっぱりトラブルが多かった! Windows10アップグレードによる不具合の傾向と対策
また、
「Windows10になっちゃったんだけど!?」
というあなた。大丈夫、落ち着いて下さい。アップグレードから1ヶ月以内なら元に戻せます。
まかり間違っても「PCのリフレッシュ」など、初期化の処理はしないで下さい。
Windows10のままになってしまう上に、中身(ソフト、文書、写真など)だけ綺麗さっぱりなくなり、しかも元のWindowsに戻せなくなります。
ちょっと大げさですかね。でもそのぐらい、お問い合せが多いんです。
勝手にWindows10になっちゃった!?
数カ月前は多かったお問い合せは
「Windows10にしろって出てきてるけど、どうしたらいいの?」
もしくは
「Windows10にしろって出てきたから実行しちゃったけど、どうしよう?」
といったものがおおかったのですが、
4月、5月にかけて
「いつの間にかWindows10になってた!」
「勝手に再起動してWindows10になってた!」
「トイレに行っている間にWindows10になってた!」(※いや、本当にあったんです・・・。)
という、自分で実行した覚えがないのにWindows10になっていたというお問い合せが急増しているんです。
一体何が起きているのでしょう?
以前から薄々嫌な予感はしていたのですが、どうやらMicrosoftがWindowsUpdate経由で「Windows10を入手」アプリを更新、勝手に更新予約までしてしまう場合があるようなのです。
つまり、今までは
1.パソコン「Windows10無償でアップグレードできます」
2.ユーザー「うちのパソコン、アップグレードしても大丈夫だろうか?」
3.ユーザー「よし、うちのパソコンWindows10に対応しているみたいだ。」
4.ユーザー「じゃぁ予約しよう」
5.予約日時にWindows10になる
といった流れ(手動の場合はまた異なりますが)だったので、ユーザーが警戒しやすかったのですが、
現在は
1.パソコン「Windows10のアップグレード、勝手に予約しておきました」
2.ユーザーが気づかないと、いつの間にかWindows10になる
3.ユーザー「パソコン動かないんだけど、というかいつのまにかWindows10になってない?」
4.メーカー「そのパソコン、Windows10では動きませんよ。」
5.ユーザー「えええ!?」
といったことが多発しています。
おのれMicrosoft。
いくらなんでも強引すぎだ。
Windows10アップグレード予約の取消方
ちょっと極端かもしれませんが、現在Windows7やWindows8を使用していて、画面に「Windows10アップグレード云々〜」という表示の出ている方、一先ず予約を止めてしまいましょう。
大丈夫、確認して問題なければすぐにまた予約出来ます。
で、肝心の予約の取消方法。
Microsoftがが画像付きで解説してくれています。
文章で申し訳ないのですが、ざっくり場合分けをすると
パターン1.勝手に予約されてしまっているが、まだ時間がある場合
1.画面右下の「Windows10を入手する」アイコン(旗のマーク)をクリック
2.「Windows10はこのPCで推奨される更新プログラムです」画面で予約日付の下の「ここをクリックすると、アップグレードスケジュール〜」の文章の「ここ」の部分をクリック
3.「次の予定でWindows10にアップグレードされます。」の画面で「予定の変更」の文字をクリック
4.「アップグレードの日時を選択して下さい」の画面で「アップグレードの予約を取り消す」の文字をクリック
5.「予約されているWindows10のアップグレードを取り消しますか?」の画面で「アップグレードの予約を取り消す」ボタンをクリック
パターン2.「Windows10へのアップグレードが間もなく開始されます」の画面が出てきた場合
1.「アップグレードの開始まであと00:00」表示の下の「後で実行する」の文字をクリック
以下、パターン1の手順4以降と同様
パターン3.アップデートが始まってしまった場合
(※Microsoftが手順の動画を公開しています。みられる方はこちら)
1.「アップデート完了後、Windows10へようこそ」画面で「次へ」をクリック
2.「これは法的文書です」という画面が表示されるので「拒否」をクリック
3.「いいえ、Windows10への無料アップグレードを行いません」の画面で「拒否」をクリック
4.「以前のパージョンのWindowsを復元しています」の画面になるので、元のWindowsに戻るまで待ちます(※早ければ30分以内、場合によっては90分以上かかることもあります)
また、アップグレードが完全に完了してしまって、ちょっとだけ使い始めてしまっても、アップグレードした日から1ヶ月以内であれば元のWindowsに戻せます。
パターン4.Windoows10になっちゃって、しかもデスクトップ画面が出るところまで設定してしまった場合
1.デスクトップ左下「スタートボタン」をクリック
2.スタートメニューから「設定」をクリック
3.「更新とセキュリティ」をクリック
4.ウィンドウの左側「回復」をクリック
5.「以前のビルドに戻す」の下の「開始する」をクリック
6.「以前のバージョンに戻す理由をお聞かせ下さい」画面で、必要に応じて選択し「次へ」
7.「知っておくべきこと」画面で「次へ」
8.「ロックアウトされないようにご注意下さい」画面で「次へ」
9.「Windows10をお試し頂きありがとうございます」画面で「Windows○に戻す」をクリック(※「○」はパソコンによって「7」だったり「8」だったり)
10.「以前のパージョンのWindowsを復元しています」の画面になるので、元のWindowsに戻るまで待ちます(※早ければ30分以内、場合によっては90分以上かかることもあります)
※画面の表示が変更される場合もありますので、現時点での参考程度にご参照下さい。
Windows10自動アップグレードをこれ以上勧められないようにする方法
文章で書くよりも画像付きで御覧頂いたほうがよいかと思うので紹介まで。
マイクロソフトさんが公式で修正ソフト(予約取り消し)及び抑止方法を公開しています。
コマンドプロンプトを使用しレジストリに書き込みを行うため、ある程度分かる方向けにはなってしまいますが、アップグレードが不要な方は御覧ください。
【Windows 10 へのアップグレードを抑止する方法】
拝啓 Microsoft様、ちょっとこの強引さは頂けないです。
今回の強引なアップデート、Microsoft側の都合も分かります。
「最後のWindows」「Windows As A Service」というのも時代にあったやり方ですし、保守や開発の面でのプラットフォームの集中は必要だと思います。
また、Windowsの場合、OSベンダーとハードウェアベンダーが異なります。そのためMicrosoftの側で個別の対応確認が取れないのも分かります。
しかし、PCユーザーのITリテラシーの幅が昔よりも非常に広くなっているこのご時世、ユーザー環境への依存性がこれほどまでに激しいアップグレードをOSのオフィシャルベンダーからしかも半自動(もはや全自動?)で適応するというのは、いささか強引ではないでしょうか。
リテラシーの高い人も、それほど高くない人も、それぞれの理由で不満が出ている気がします。
考え方によっては「いちソフトベンダーのソフトウェアアップデート」なだけなのかもしれませんが、世界中でここまでシェアをとっているソフト、しかもOSでソレをやってしまうとまた意味合いが変わってしまいます。
この無差別強制アップデート(ちょっと言いすぎですが)は、ユーザーが不利益を被るパターンが私の携わる範囲だけでもちょっと看過できない数発生しています。
同じことをやるにしても、もうちょっと穏便に出来なかったんでしょうか、と私なんかは思うわけです。
敬具。
今回もまた取り留めのない長文になってしまい申し訳ありません。
お付き合い頂き有難う御座いました。