始めてみませんか、転ばぬ先の見守りライフ

遠方で一人暮らしをしている母親が大病を患いました。
離れて暮らす親が安心・安全な生活を送るために、私ができる見守りを探ってみました。

私の見守り

親のネットワークとつながる

離れていることで困ることの一つに、緊急時の連絡方法があります。

私の場合は、母親が週に一度それぞれ決まった日時に会うご近所や地域の方たちと連絡先の交換をしました。

もう一つは、どうしても連絡が取れなくて困ったときには、両隣の方に水道メーターの確認をしてもらいます。とても手間のかかることですが、事情を説明し理解していただくことができました。

親の身近にいる方たちの協力が得られ、急な異変にも気付いてもらえる可能性が広がったことは、心強く励みになります。

私の小さな見守り

私は、ほぼ毎日携帯電話やショートメールを使い連絡を取り合っています。

二度の大病に全く気付けなかった経験から、日に一度の安否確認を心掛けています。 お互いが負担を感じない程度の短いやり取りですが、ほぼ毎日声を聞いているせいか、微妙な具合の変化に気付くことができるようになりました。

またパソコン作業に抵抗がなければ、無料のスカイプ通信は便利なツールです。表情から体調の良し悪しを窺い知ることができるのも大きな利点です。

困った時の地域包括支援センター

各市町村に設置されている地域包括支援センターには、社会福祉士・保健師・主任介護支援専門員が配置されています。

ここは専門的な内容も含め、日々の暮らしを多方面からサポートする役割を担います。 地域の高齢者のみならず、その家族も介護や見守りに関する悩みが相談できる窓口として活用できます。

お困りの方は一度、ご利用されてみてはいかがでしょうか。

地域包括支援センターの詳細はこちらから  地域包括ケアシステム(厚生労働省)

様々な広がりをみせる見守りサービス

IoT(モノのインターネット)技術で見守る

ここまでは私の体験を書いてきましたが、見守る側も見守られる側もおかれている状況や事情は様々です。

細目に連絡をとる時間がない、煩わしい、地域とのつながりに抵抗を感じるなど。

しかし、そうした様々なニーズにも答える見守りサービスが増えてきています。 特に今注目されているのがIoT(モノのインターネット)技術を活用したサービスです。

これは、通信機器を持たせたモノがインターネットにつながり、情報交換が行われる仕組みになっているものです。 従来のように家の中での行動を録画したり、対象者自身が緊急ボタンを押したりしなくても行動確認ができます。

見守り対象者のプライバシーは守られ、”見張られている”という感じを与えません。

時間も取られず、さりげなく見守りができることは大きな利点です。

行政が依頼をして企業が行う見守りサービス

行政機関から依頼された生活協同組合や新聞販売店などの企業が、通常の配達や点検業務の際に見守り対象者に声掛けをするサービスがあります。

行政や地域、家族との関わりが煩わしいと感じる方にも、受け入れやすいサービスです。

また、これらのサービスは無償で行われているケースが多いので、経済的にも助かります。

まとめ

要支援認定を受けている母親ですが、住み慣れた場所でこれからも暮らしていきたいと願っています。
その願いを可能な限り叶えさせてあげるために、私にできない部分は地域や民間サービスを利用して、これからも遠距離見守りを続けていきます。

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