自然のなかで出来る体験はさまざまです。
山や森を散策するハイキングや、非日常体験ができるキャンプなど。
でも、こどもと一緒に行くとなると、どれもすぐに行動にうつすのは難しく感じるのではないでしょうか。
例えば、四季折々の自然を感じることができる山菜採り。
山に行くのは大変そう・・・と思いがちですが、実は、山に入らずとも身近な場所で手軽に季節を感じる事ができる自然体験なのです。
今回、安曇野市在住の筆者が、山菜に詳しい祖母に教わりながら
5才と2才のこどもと一緒に行ってきました。
雑草では?と思ってたものも、時期によっては美味しくいただける食材でした。
正確には野草や山野草などと言われますが、今回は山菜に統一したいと思います。
山菜採りに行ってきました
きっかけは、ふとしたことから・・・
正直、山菜採りは大人の趣味と、思っていた筆者です。
でも、こどもが公園で葉っぱを集めて遊んでいるのを見て、
山菜採りはこどもでも出来るのでは?という思いから、今回、出掛けてみました。
こどもたちの反応は?
家の近くの農道や田んぼの土手へ、お散歩しながら行って来ました。
祖母に教えてもらうと、 すぐに道端にあるナズナを見つけることができ、
こどもたちも「こっちの方が大きいね」と言って喜んでいました。
2月の半ばで風の冷たい日だったので短時間の山菜採りでした。
下の写真がその日の収穫です。
(左から、フキノトウ、クレソン、セリ、ナズナ)

はじめてでも見つけやすい3つの山菜
山菜採りに出かける前に、春に採れる山菜について調べしました。
たくさん、ある中で見つけやすく、
採取後にお料理しやすそうな物を選んでみた結果、今回はこの3つでした。
フキノトウ
道端や川辺などで採取し、2月~5月がシーズンです。
比較的アクの強い山菜です。
苦みが強くならないように、採ったら早めに調理するのがコツ。
ナズナ
ペンペン草として、広く知られており、1年を通して採取可能です。
田んぼや道端、庭などに生えています。
採取するのはタンポポに似た葉の部分。
アクが弱いので調理もゆでる、炒める、炊き込むなど多様です。
オオバコ
道端、畑など、やはり身近な場所にあります。
時期としては、3月から夏ころまでの葉の部分を摘みます。
やや硬めの葉なので、新芽の部分を摘むと良いです。
味は小松菜に似ていて、アクやクセが少ないです。
山菜採りで気を付けたい3つのポイント
① 中毒
毒草と見分けがつきやすい山菜図鑑アプリなどもあります。
また山菜に関する知識の豊富な方が
「薬草指導員」として自治体に登録されています。
鑑別方法について、詳しく知りたい場合は指導員の方に相談します。
② 私有地の無断侵入
山菜を見つけても私有地である場合、
うっかり入ってしまうと軽犯罪法違反となります。
囲いや立入禁止の注意書きがないかを確認したうえで、必要な分だけ採取します。
③ 迷子にならない、無理をしない
毎年山菜採りのシーズンになると遭難などの報道があります。
山や川辺に行く場合は安全第一です。
お子さん連れの場合は特に注意が必要。
山菜について、さらにいろいろと調べていくと、様々な栄養や薬効がありました。
古来より、薬草としても多く活用されてきた山菜。
見つける楽しみ、食べる楽しみ、さらに調べる楽しみもありました。
こどもがもう少し大きくなったら、種類や栄養について一緒に調べてみるのも楽しそうだなと思っています。
これから山菜採りの本格的なシーズンを迎えます。
道端に生えているたかが雑草という思いから新たな発見があり、
今年の春は楽しみが一つ増えた思いです。