信州は、お盆が過ぎるころから、少しずつ秋の気配を感じ始めます。朝晩が涼しくなり、ほっと一息。
そんな時期から、いろいろな秋の果物が店頭に並びます。信州は、果物王国。
桃やぶどうにもいろいろな種類があり、店先がにぎやかになると、目にもうれしく幸せな気分になります。
その中でも、今回は信州のぶどうのご紹介です。
芳醇な香りのナイアガラ
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私が長野県に来て初めて知った品種、ナイアガラ。1872年にアメリカで育成されたぶどうです。
「コンコード」と「キャサディ」の交配種で、日本には1893年頃に導入されました。
主な産地は、北海道、長野県、山形県です。
果皮は緑色から黄緑色で果汁が豊富で甘みが強く、特有の芳香があります。
粒はデラウェアよりは大きいですが、巨峰などに比べると少し小さめ。
種がありますが、皮離れがよく食べやすいです。
果汁が甘く、種のまわりの果肉に少し酸味があることから、地元では種もそのまま食べる方も多いそうです。
果汁が多くて、香りもよいのでジュースや白ワインの原料として利用されることも多いぶどうです。
小粒でかわいいデラウェア
皆さんよくご存知のデラウェア。
粒が小さくて、たねが無く、ほどよい酸味と強い甘みでたいへん食べやすいですね。
うちのこども達はあっという間に、一房を食べてしまうほどです。
一般的なデラウェアの1粒の直径は約10mmですが、
私がスーパーで購入した地元産のデラウェア1粒の直径は約16mmもありました!
地元産のデラウェアは以前から大きいと思っていましたが、やっぱり大きめでした。
お値段も手頃で購入しやすい、おいしいぶどうです。
長野県のオリジナル品種 ナガノパープル
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ナガノパープルは、須坂市の長野県果樹試験場で「巨峰」と「リザマート」を交配して生まれた
新しい品種です。2004年に品種登録をされました。
ナガノパープルの特徴は、果皮は濃い紫黒で、たねが無く、皮まで食べられる大粒のぶどうということです。
さわやかな甘みで皮まで食べられるので、ポリフェノールをたくさん摂取することができます。
一房食べると、赤ワイン1本分のポリフェノールと同量ほどのポリフェノールが取れるとも言われています。
現在は長野県内のみでしか栽培することができないそうですが、最近ではインターネットで購入も可能です。
生まれも育ちも信州松本 黄華
黄華 こちらも、地元で初めて食したぶどうです。
「カッタクルガン」と「ヒロハンブルグ」を交配し、松本市で育成されたオリジナル品種です。
1994年に品種登録をされました。種もなく、緑黄色の皮ごと食べられるマスカットです。
2004年より本格的に栽培が始まった新しい品種で、甘みが強く、芳醇な香りで果汁も豊富です。
後味もさわやかで、一般的なぶどうより比較的日持ちもするので、冷蔵庫に入れてゆっくりと楽しめます。
黄華もナガノパープルと同じく、長野県内では店頭に並ぶようにはなってきていますが、
まだまだ流通量は少ないようです。こちらもインターネットでは購入が可能です。
ぶどうには、ブドウ糖や果糖、酒石酸、クエン酸、各種ビタミン類(A、B1、B2、Cなど)、
カリウム、リン、カルシウム、鉄分などのミネラルと栄養素が豊富に含まれています。
ぶどうの主成分のブドウ糖は、体内に入ってすぐにエネルギーになるので、
お子様からご年配の方までおススメです。
夏の暑さで疲れた体の疲労回復や栄養補給に、ぶどうをおいしくいただきながら体調を整えてみては
いかがでしょうか。