2017.12.25

FABB WOMEN

FABB WOMEN#06:阿部晃子さん「子育て中の今を大切にしたい」

「無理しないでおうちでもやってみてね」「ツボがたくさんあるから、お耳さわってあげて」と、笑顔で参加者に声をかける阿部晃子さんは、長野市上高田の「シャレニーMEGAドン・キホーテ店」や若穂の「湯~ぱれあ」などで、わらべうたベビーマッサージの講座を開いています。阿部さんの子育てと仕事への思いを聞きました。

子育て仲間としてのネットワークづくり

――ベビーマッサージにはどんな良さがありますか?

抱っこしたり、赤ちゃんのお肌に触ることで、母と子の信頼関係づくりにつながります。それに、肌に刺激を与えることは、脳の発達にもよいことなんです。

 

――なぜベビーマッサージを仕事に選んだのですか?

もともと、自分が講座を受けたのがきっかけです。

自分の子どもが大きくなってきた今、赤ちゃんと触れ合うのが自分にとっての癒しの時間にもなっています。

ベビーマッサージを仕事にするのは、もちろん家計のためでもあります。対価としてお金を得ることで、養ってもらってるだけでなく、自分も家計を担っているんだという実感を持てることがうれしいです。

もう一つは、産後の母さんたちとつながることで、自分がやりたいことを叶えることにつながるかなと思っています。

赤ちゃんとの触れ合いが癒しの時間

――やりたいことというと?

私は自然であるかどうか、自立につながるかどうか、という軸をもって子育てをしています。自分たちで身体のこと、食べ物のこと、環境のことなどを考える仲間づくりをして、地域で支え合うネットワークづくりを進めていきたいと思っています。

産後は特にそういったことへの意識が高まるときなので、集まってくださったお母さんたちに、少しずつですがマッサージ以外のお話もしています。

なかには、2回、3回と、リピートして参加してくださるお母さんもいて。LINEで「湿疹ができてしまったけどどうしたらいい?」などと、様々な相談を寄せてくれます。必要としてもらえることにやりがいを感じます。3人目の出産前までは看護師の仕事をしていたので、医療者だからできるアドバイスというのもありますが、それよりも同じように子育てをしている先輩ママとして、相談できる人でありたいですね。

新米ママの悩みに一つ一つ耳を傾けアドバイスする

お金に代えられない子育ての時間

――講師のお仕事のほかは、どんなお仕事をされていますか?

毎日、義父と農業をやっています。りんごや桃、梨などの果物のほか、自家用の米をつくっています。農業は、シーズン入りするとひたすら時間に追われて、休みなく作業に追われる毎日になります。

3人目の育休後、復帰せずに農業の手伝いをすることにしました。復帰後についての話し合いも職場のほうでしたのですが…

看護師時代は、子育てを中心に考えたくて、扶養の範囲内と決めて頑張っていました。

言われたことだけをこなそうと思って割り切って仕事に向き合っていたけど、いろいろな葛藤もあって、そこにいる意味がわからなくなったりもする日々でした。

職場復帰するかしないかの時期、お義父さんから夫に「農業を本格的に手伝ってほしい」という話がちょうど出ていて、「それなら私がやる」と、手伝いする決心をしました。

 

――8歳、4歳、2歳の子育て中ということですが、ご家族はどう関わっていますか?

夫は食器洗いや洗濯物干しなど、割と家事をやってくれます。弁当作りも自分でやりますよ!

いつも気持ちよくやってくれる…というわけにはいきませんが、「ありがとう!」と私が喜ぶと、「助かっただろ?」とうれしそうです。

子どもたちのことは、意識的に畑に連れてくるようにしています。遊びながら作業の手伝いをしてくれたりしますね。お兄ちゃんは、収穫後の田んぼのはぜ掛けや、桃の実の袋かけなど手伝ってくれます。りんご箱をひっくり返して、その上で宿題をやったりもします。

将来、大人になって自立していく中で、親の働く姿を見たり、自分で作業を体験する中で、職業を自分で決められる基盤を作ってやりたいと思っています。

 

――阿部さんにとって“仕事”とは?

やっぱり今は“子育て”だと思います。

子どもが手を離れるのはあっという間。今しかできないことがたくさんあります。

今の働き方だど、家計は苦しい。

でも、子どもの望むときにそばにいられて、じいちゃんの手助けもできる。

今の暮らし方はお金には代えられないし、そんな私のあり方を良しとしてくれる家族に支えられて、本当にありがたいことです。

長男のときは、初めての子で、イヤイヤ期が辛くて苦しくて、毎日怒っていて、離れたくて仕事を再開してしまいました。

長女のときは、生活のために1歳で職場復帰したので、1歳の頃のことが思い出せない。

2歳の次男とは、生活が苦しくても納得するまで一緒にいたいと思っています。

子どもは、数ヶ月ですごく変化するので、11日が貴重です。一緒にいられる今を大事にしたいですね。

CURATOR

フリーランスライター

松井 明子

Akiko Matsui

千葉県出身。夫の仕事の都合により長野県に移住し、フリーライターとして活動する。AsMamaのママサポーターとしても活動中。

SHARE ON!