子どもは真っ黒に日焼けしているほうが健康的だと思っていませんか?
私には4歳と1歳の息子がいますが、これまで帽子をかぶせるぐらいで、ほとんど紫外線対策をしてきませんでした。男の子ということもあり、日に焼けている方が健康的だと思っていたからです。でも、赤ちゃんや子どもこそ、紫外線対策が必要だったのです。
赤ちゃんや子どもほど紫外線対策が必要な理由
1998年まで母子健康手帳には日光浴をすすめる記述があるほど、昔は日光浴が健康に良いと考えられていました。実際に、私が赤ちゃんの頃の写真には、ベランダで裸になって日光浴をしているものがあります。
ところが最近では、小さい子どもほど紫外線の影響を受けやすく、将来皮膚がんや白内障になるリスクが高くなったり、免疫力が低下したりすることがわかってきました。そのため、世界保健機関(WHO)は子どもの紫外線対策の重要性を呼びかけています。
ただし、皮膚がんに関しては、日本人をはじめ有色人種は白色人種に比べて紫外線の影響が少ないことがわかっています。(参考:環境省 紫外線環境保健マニュアル2015)
とはいえ、油断は禁物です。子どもの頃に浴びた紫外線の影響は、何十年も経ってから現れるとのこと。子どもの将来のためにも、赤ちゃんの頃から紫外線対策をしてあげたいですね。

普段の生活で簡単にできる紫外線対策
紫外線の影響は心配ですが、かといって、子どもを屋外でまったく遊ばせないというのも無理な話です。そこで普段の生活で簡単に行える紫外線対策をご紹介します。
1. 紫外線の強い時間帯を避ける
朝10時~14時の紫外線の強い時間帯に炎天下で長時間遊ばせないようにしましょう。
朝夕はママにとっては忙しい時間帯ですが、なるべくこの涼しい時間帯に外遊びできるように工夫してみたいところです。
2.日陰で遊ばせる
紫外線の強い時間帯に外遊びするときは、直射日光を避け、木陰のある芝生や土の上を選ぶようにします。お庭であればシェードやパラソルを設置するのもいいですね。
3. 帽子をかぶらせ、ベビーカーの日よけを使う
赤ちゃんは、強い日差しが直接当たらないように、ベビーカーに乗せる時は日よけをし、さらに帽子をかぶせましょう。足にはバスタオルなどをかけて地表からの照り返しが当たらないようにします。
・野球帽ではなく、全体につばがある帽子を選びましょう。とくに首をすっぽり覆う日よけカバーが付いたものがおすすめです。手持ちの帽子にハンカチなどを縫い付けてもいいですね。
4.袖や襟のついた服を着せる
外で遊ぶときは、暑いですが、UVカットの効果がある薄手の長袖・長ズボンをできるだけ着せるようにしましょう。
5.日焼け止めを使う
半袖や水着などで肌を露出する際は必ず日焼け止めを塗りましょう。
紫外線吸収剤はアレルギー反応を起こす場合がありますので、紫外線吸収剤が配合されていない子ども用の日焼け止めがおすすめです。むらなく伸ばし、こまめに塗りなおしましょう。
6. サングラスをかける
赤ちゃんや小さい子どもは嫌がるかもしれませんが、ぜひ眼も紫外線から守ってあげましょう。おしゃれなものから実用的なものまで、さまざまな子供用サングラスが出ていますが、UVカット率の高いものを選ぶといいですね。
まとめ
紫外線による悪影響が問題視されていますが、オーストラリアの最新の研究では、子どもが太陽の光を1日1時間浴びることで、近視になりにくいという研究結果が報告されています。
これ以外にも外遊びにはたくさんのメリットがありますので、紫外線や熱中症に気をつけつつ、楽しい夏を過ごさせてあげたいですね。